世界中の人間の手を集めて博物館をつくり、平和の施設に、てのひらの作品を設置するのが私の夢である。


by tunisianoyoru

マーク・ロスコ1

b0178362_0105037.jpg


千葉の川村記念美術館で 「マーク・ロスコ 瞑想する絵画」をみて20日ほどたちますが、頭からはなれません。

一度に全部書くことができません。

マーク・ロスコをはじめて見たのは15年前になりますが、ロンドンのテートギャラリーのロスコルームでみたのがはじめです。

このころわたしは美術をはじめて一年そこそこであまり注意していませんでした。川村記念美術館で展覧会をみてから時間がたち、テートギャラリーのロスコを思い出してきています。


川村記念美術館でまず驚いたのは、広大な庭園をふくめて美術館のすばらしさ。

学芸員のキュレーションがいい。美術館スタッフがいい。

そしてこれだけの展示ができる美術館を維持する資金がある点。国内でこの規模の現代美術の展示をすることを目的として建設されている美術館は珍しい。

唯一交通の便が悪いというのが欠点ですが、中央でやる大きな展覧会は、作品を見ることができないほど混雑してしまうことを考えると、客が少ないので作品をじっくり鑑賞できるという意味では評価できる。川村記念美術館は機会があればもう一度行きたいと思いました。

b0178362_2202360.jpg


普通に見ればただのベタ塗りの壁にしか見えない。ロスコの絵ですが、それを、どのように解凍していくのか…というのが楽しみ方であり、面白さであり、ロスコ作品のすぐれた点だと思っています。

主観的推察ですが‥

長い間絵を見つめて波長を合わせる。こころを開いて静かな気配に耳をすます。作品から作家の心臓の音に近づいていくように作家の本体にたどり着く。

私にはこういう見方をしています。(時間がかかる。)

ちなみにわたしはそういうものの見方ができる人と知り合いになりたいです。いませんね。

ロスコの絵を長くみていますと、四角で、2色ぐらいしかない配色が、心に直接浸透してくるように感じます。

マーク・ロスコ本人も、自分の作った作品を長時間ながめていたにちがいないが、いったい何を考えたのか‥


そんなふうに絵と対話していると、彼の求めたコミュニケーションの形の結果が、例外なく彼の作品にも含まれているということに気が付きます。

そして、彼の求めた人間の姿が作品の中にはあるのではないか。

そして次のカードは‥

『芸術家は魔法使いではないが、作品に魔法をかけることができない者は芸術家といえない。』

希望的直観‥

『ロスコの絵には隠されたもの(オカルト)がないはずはない。』

知識と照合の結果‥

『彼は自分の作品の中に永遠に生きるために自殺することを決めたのだ。』


いくつかの思考の飛躍、多くの人達が妄想や思い込みと言って尻込みするものの中に、私はあえて手をつっこんでみる。あれでもないこれでもない、といいながらですが‥


奇人変人狂人だけが許される彼らだけが知っている法則がある。べつに信じるか信じないかは君の自由さ‥ 

といいながら取り出したものに薬品をかけると、浮かび上がってくるものがある。


『その鏡の中には永遠の恋人が封じられており、君だけがいつも語りあうことができる。』


どうやらこれらしい‥



今や一枚八十七億円で取引されたりするマーク・ロスコの絵画、それはある特定の人種によっては『その鏡の中には永遠の恋人が封じられており、君だけがいつも語りあうことができる。』という魔法の絵画なのかもしれない。



本当かどうかは別として、学ぶところの多かった展覧会でした。
by tunisianoyoru | 2009-05-24 02:20 | 展覧会